上手く弾けていない時に叱咤するのは最低の指導です


「集中」と「リラックス」の関係

スポーツでも音楽でも良いパフォーマンスをするためには
「集中」と「リラックス」の関係について考えることが必要だと思います。

多くの人は集中すればするほど良い結果が得られると考えがちですし、「集中」するために「緊張」が必要だと考えがちです

ですが、それは間違いです。

何より大切なのは「リラックス」です。
「リラックス」というのは、「緊張」を解くという意味ですが、「集中」しないという意味ではありません。

逆に「緊張」は「集中」を阻害します。
「集中」するためには「リラックス」が必要で、「リラックス」を助けるのが「集中」です。

スポーツを例に取ると分かりやすいと思います。
例えばエンジェルスの大谷翔平選手やバルセロナのメッシが良いプレーをする時、体に余分な力が入っていません。プレイを楽しんでいるかのようにさえ見えます。ですが注意散漫な感じはまるでなく、
集中が研ぎ澄まされているけれど、リラックスしている、そんな印象を持ちます。


ピアノ演奏でも、自宅で練習する時には全く問題なく弾けるのに、
人前や講師の前などでは実力が出せず、普段間違わない所さえミスをしてしまう。
そんな経験ありませんか?

失敗する時は大抵力が入りすぎています。(緊張しています)
リラックスがないので集中出来ず、自分のプレーを客観視出来ていません。

何より楽しんでいません。

ミスタッチすることは、そんなに悪いことなのでしょうか?

生徒さんが上手く弾けていない時に、叱咤するのは最低の指導です。
「緊張」を生むからです。

僕は「もっと、もっと間違えて下さい。そしたら何が苦手かハッキリして却っていいでしょう?」
と言います。

すると途端に良い演奏に変わることがあります。

リラックスと集中の関係と重要性を理解すると演奏が変わります。


中村 浩


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