ピアノライフは本来大人のために


ピアノ作品のほとんどは大人のために書かれています。

子供のピアノレッスンは、良い大人ピアニストになるための大切な予備期間です。
しかし、殆どのお子さんが大人まで続けることなくやめてしまいます。

この責任の多くは。今までの日本のピアノ教育にありました。

幼少期、ピアノライフが始まったばかりなのに、もう「読譜」が始まります。
視覚的に判断して正しい鍵盤を押す、その練習に終始します。
そしてそれなりに曲が弾けるようになると新しい曲へ…
でも子供は何も考えないし、感じていない。
他の選択肢も与えられないので、自分の好きなアニソンがピアノで弾けるなんて考えもしない。
毎週、難解な芸術作品を与えられ、鍵盤で遊んでたりすると怒られたりします。

そんなピアノライフは大人だってやめてしまいます。

それでも子どもの頃だったら、先生から「丸」をもらうだけである程度の達成感のようなものはあるかもしれません。
でも本当にピアノを好きになってくれたんでしょうか? 音楽の楽しさに気づきピアノを弾きたくてウズウズしてるのでしょうか?
先生や親御さんの期待を裏切りたくないだけなんじゃないでしょうか?

「講師の役目は子どもの感性を伸ばして成長させることだから、やはり芸術作品を弾かせるべき。子どもの将来のことを想定する義務が講師にはあります。」
と考える先生は多いと思います

でも、本当にそうでしょうか?
クラシックが楽譜を再現する音楽ですから「目で見て、音並べをする」それが正しいピアノの弾き方だと
そう信じ込ませてるだけなんじゃないでしょうか?

そして、それは大人になってからピアノを再開するピアニストをも苦しめています。
楽譜を凝視して、必死にミスタッチのないように心砕いてピアノに向かってしまいます。
「なるべく楽譜を見ないで」と言っても、「そう思うんだけど、出来ません!」と苦笑なさいます。
まるで催眠術にかかっているようです。

自分でも何となく演奏が物足りない、何を弾いても平坦な感じになってしまう。
そう感じてる大人ピアニストは多いと思います。

でもどうしたら…

「視覚情報」を排除して「景色」をイメージし、
「感情」や「想い」を心から解き放ち、自意識を解放します。
あるがままの自分を表現する。
自分の耳や感性を信じるだけでいいんです。

視覚的に判断して、正しい音を押す、それだけでは AI の演奏に敵うわけがありません。
ミスタッチのない演奏が素晴らしいわけではないのです。

早い内から感情を表現することにチャレンジしましょう!
すぐに出来ます!

中村
Comments

電子ピアノvs電気ピアノvs生ピアノ③

第三回 電子ピアノ

電子ピアノは音源がデジタルで生ピアノをサンプリング(録音)した音を鍵盤をトリガーにして鳴らすものです。グランドピアノからアップライトまで様々な種類の世有有数の名器と呼ばれるピアノが丁寧に録音してあり、鍵盤の微妙なタッチも再現します。

確か最初の電子ピアノはKurzweil K250(1984年)、スティービー・ワンダーの要望で作られたそうです。試奏してみてビックリした覚えがあります。お値段は300万円!ほどだったと思います。
当時コンサートホールでどちらが本物のピアノか目隠しをして聴き当てる企画が催されました。ほとんどの人が判らなかったといいます。

しかし弾き心地や共鳴など、まだ不満が少なくありませんでした。

電子ピアノは生ピアノとの違和感を無くすための改良を重ねます。今では88鍵の一音ずつ調律(ユニゾンをずらすことも出来ます)調音出来るようになっています。視覚的な違和感を無くすために生ピアノのような筐体を持ったものもあります。

電子ピアノと生ピアノのどちらが優れているのか?と言う議論には意味がありません。
適材適所で使い分ければいいのではと思います。
ポピュラーミュージックやジャズなどの軽音楽には、電子ピアノの持つ利便性はは欠かせないものです。

電子ピアノの弱点は音を出すためにスピーカーやヘッドフォンを介在しなければならないことです。
録音スタジオなどの調整されたスピーカーで生ピアノと同じ音圧で鳴らすと、優れた耳を持ったピアニストでも違いが分からないほど素晴らしい音が鳴っています。
それもそのはずです。買えば○千万もする世界の超高級ピアノをプロのエンジニアが丁寧に録音してあるのですから。

でも大切な音を再生する装置が貧弱だと、その素晴らしい音を再現出来ません。
ここに大きなジレンマがあります。電子ピアノは生ピアノのような音が出ないと言われる所以です。

ところで、
つい最近スタインウェイが80年ぶりに新作ピアノを発表しました。
実はこのピアノ、ピアノの音源(本体)は何も改良されていません。自動演奏機能が新しく付けられました。
その操作にはiPadを利用するとのことです。
グールドの演奏するバッハの「ゴールドベルク変奏曲」や、ラン・ランの演奏するショパンの「子犬のワルツ」、ミケランジェリのショパンなどをデジタルで完璧に再現するのです。
これはレコードやテープが、CDになりネットの音源配信になった事と似ています。
テクノロジーが録音の手法を変えたように、楽器の音も変えつつあります。
音楽は時代と共に変わるのです。

クラシック音楽が生ピアノ等で作曲され表現されてきたことを考えると電子ピアノを選ぶ理由がありません。クラシックピアノを極めたいと思っているピアニストは生ピアノを選ぶべきだと思います。

ただ気をつけて頂きたいこともあります。

「まだ電子ピアノですか?お子さんの情操教育のためには生ピアノは必須ですよ」
なんて、ピアノ教室から言われたことありませんか?
調律や調整が適切でない生ピアノだったら、クオリティの高い電子ピアノの方が子供さんの耳のためには良いと思います。

決して見栄を張ることなく、よく考えてから生ピアノを導入して下さいね。

電子ピアノはこれからのピアノとして愛用されていくことは間違いないでしょう。

中村 浩





Comments

上手く弾けていない時に叱咤するのは最低の指導です


「集中」と「リラックス」の関係

スポーツでも音楽でも良いパフォーマンスをするためには
「集中」と「リラックス」の関係について考えることが必要だと思います。

多くの人は集中すればするほど良い結果が得られると考えがちですし、「集中」するために「緊張」が必要だと考えがちです

ですが、それは間違いです。

何より大切なのは「リラックス」です。
「リラックス」というのは、「緊張」を解くという意味ですが、「集中」しないという意味ではありません。

逆に「緊張」は「集中」を阻害します。
「集中」するためには「リラックス」が必要で、「リラックス」を助けるのが「集中」です。

スポーツを例に取ると分かりやすいと思います。
例えばエンジェルスの大谷翔平選手やバルセロナのメッシが良いプレーをする時、体に余分な力が入っていません。プレイを楽しんでいるかのようにさえ見えます。ですが注意散漫な感じはまるでなく、
集中が研ぎ澄まされているけれど、リラックスしている、そんな印象を持ちます。


ピアノ演奏でも、自宅で練習する時には全く問題なく弾けるのに、
人前や講師の前などでは実力が出せず、普段間違わない所さえミスをしてしまう。
そんな経験ありませんか?

失敗する時は大抵力が入りすぎています。(緊張しています)
リラックスがないので集中出来ず、自分のプレーを客観視出来ていません。

何より楽しんでいません。

ミスタッチすることは、そんなに悪いことなのでしょうか?

生徒さんが上手く弾けていない時に、叱咤するのは最低の指導です。
「緊張」を生むからです。

僕は「もっと、もっと間違えて下さい。そしたら何が苦手かハッキリして却っていいでしょう?」
と言います。

すると途端に良い演奏に変わることがあります。

リラックスと集中の関係と重要性を理解すると演奏が変わります。


中村 浩


Comments

電子ピアノvs電気ピアノvs生ピアノ②

第二回 電気ピアノ

電気のピアノは1960年頃より大変ポピュラーになったピアノです。
簡単に言えば電気で音源を増幅させて鳴らすピアノです。
エレキギターをイメージして貰えればいいと思います。
弦やトーンジェネレーターなどを内蔵していますので、電気を通さなくても小さく音は鳴っています。
電気で音量を増幅出来るということは、大きなアンプ、スピーカーを使えばいくらでも大音量が可能ということになります。
ちなみに電子ピアノは電気を通さないと全く音が出ません。

ポピュラーやロックなどの音楽が人気になるにつれて、大会場、野外ホールやスタジアムなどでツアーを組むバンドが増えていきます。
繊細で持ち運びに不向きなコンサートグランドピアノより電気ピアノの需要が高まりました。
また作曲の段階から電気ピアノを使用しレコーディングに用いるのが普通になっていきます。
「ローズ」「ウーリッツアー」「CP80」などは、どのコンサートでも当たり前に見られるようになりました。ポピュラー音楽を聴いている人は必ずと言っていいほど耳にしているはずです。
生ピアノでの代用ではなく完全に一つの楽器として愛され続けています。
「Stuff」 の「My Sweetness 」を聴くと、この爽やかな風のような曲風は生ピアノでは出なかっただろうなと僕は思います。「軽音楽をあなたに」のテーマミュージックでした(古)
https://www.youtube.com/watch?v=Pi2IG1EmNlI

現在でも多数の機種が人気でポップスの録音などに使われいます。
ある意味、生ピアノ以上に浸透しているかも知れません。

変わり種として、日本製「コロムビア・エレピアン」があります。
実は僕も持っていました。当時アパート住まいだったので気兼ねなく練習出来るのは本当にありがたかったです。電子ピアノが登場するなんて思いもしなかった頃です。音の印象はあまり覚えていません。調律が大変だったのは覚えています。^^;;

電気ピアノは調律やメンテナンスが必要です。もし今買うことが出来たとしても、その辺は考慮する必要があります。

次はついにお待ちかね電子ピアノ!です。


Comments

電子ピアノvs電気ピアノvs生ピアノ①


第一回 生ピアノ

ピアノって種類がたくさんあり、呼び方も様々あります。混乱している方いらっしゃるかもしれません。簡単に解説していきます。


まず生ピアノ。
イタリアで最初に作られ、その後ドイツなどで更に改良されます。
簡単に言えば電気を一切使わずに鳴らすことが出来るピアノです。

生ピアノは大きく分けて、グランドピアノ、アップライトピアノになります。
呼び方としてはGPとかアップが多いですかね。フルコン(フルコンサートピアノ)なんてのもポピュラーです。


まずアップライトピアノ。
アップライトとは直立という意味です。

ピアノ弦やハンマーが縦に収まっています。
省スペースで設置出来ますので家庭用のピアノとして大変普及しています.
ですが決して単なるグランドピアノの代用品にとどまりません。
グランドピアノとは違う味わいのある音色を奏でます。
ポップスのアーティストがあえてレコーディングにアップライトピアノ使用する例はたくさん見られます。
ブルースやブギーはグランドピアノよりアップライトの方が雰囲気が出て僕は好きです。


グランドピアノ
皆さんが生ピアノでイメージするのはグランドピアノだと思います。低音側が長く高音側がなだらかに短くなる独特のフォルムはお馴染みだと思います。
コンサートやライブで多く見かけるのがこのタイプです。

その中でもフルコンサートピアノと呼ばれる最高級の機種があります。
驚くほど大きい(長い)ので弦の長さが十分に確保され、共鳴版も大きくなるので豊かな響きがありますが、お値段も豊かです。
^^;;
因みに鍵盤も少し重めです。
ヤマハ、カワイ、スタインウェイ、ベーゼンドルファー、ファツィオリなどが有名です。
個人で所有するのは防音、メンテナンス、部屋の共鳴などを含めて中々難しいとは思いますが、「自宅にグランドピアノ」はピアニストの憧れでしょう。


ピアノはいわば精密機械です。その部品点数は約一万個もあります。そのどれか一つに不備があっても美しく鳴ってくれません。また一台ずつが僅かながら違う個性を持ってます。
とても繊細な楽器です。部屋の環境にも気をつける必要があります。
調律師によっても音色が驚くほど変わりますので信頼できる調律師と出会うことも重要です。


生ピアノは決して安いものではないですし、保全も大変ですが、丁寧に手入れをすればとても長持ちします。愛着の持てる一台と出逢えれば一生の宝となるでしょう。
クラシックピアニストを目指すなら生ピアノをまず第一選択肢に考えるべきだと思います。



次回は電子ピアノ、電気ピアノの説明です。
え、一緒じゃないの?と思う方多いと思いますが、全く別物です。

お楽しみに!

中村 浩
Comments

合格おめでとうございます!


生徒さんの一人が第一志望の音大に合格され、
夢を叶えるための第一歩を踏み出すことになりました。
本当におめでとうございます。

ピアノは他の先生に師事されていて技術も読譜力も素晴らしかったんですが、
入試の課題である作曲や編曲に悩んでいらして、先生の許可をいただいて当教室にいらっしゃいました。

あまり時間もなかったので一回のレッスンを大変濃いめ?に行いましたので、
本人も大変だったと思います。
複雑なコード進行のボイシングは携帯で動画で撮ったりしながら貪欲に学習し、
苦労を重ね、短期間に大変成長されました。

もともと才能は素晴らしかったので心配はしていませんでしたが、
合格の知らせをいただいた時は自分のことように嬉しく、
ホッとしました。

これからが大変だと思いますし勝負です。
頑張って夢を叶えてください!


中村

蛍の光 - Score

Comments

発表会にJASRACの調査?

発表会にJASRACの調査?

「日本音楽著作権協会(JASRAC)が全国の音楽教室に著作権使用料の支払いを求めている問題で、文化審議会は5日、JASRACの徴収開始を認める答申をまとめた。」

とニュースにありました。

わたしは「音楽教育を守る会」の署名に参加しましたが、残念ながらこのまま裁定が下るようです。

以前、小さなライブハウスで演奏した時に知らないうちにラジカセで録音されていて事後通告のようなカタチで請求が来たことがあってビックリした記憶があります。(演奏者ではなく主催者に支払い義務があります)

著作権のある曲の演奏はもちろん、楽譜にも編曲者の著作権があります。

もちろん教室にも調査は来るでしょう。どんな小さなところにもランダムに調査は来ると思った方がいいでので対策は必要です。


中村

Comments

「辛い」から「幸せ」へ

冬季オリンピック盛り上がってますね!

優勝したりメダルを取ったりした選手の多くは目に涙を溜めます。
そこまでの道のりが決して楽ではなかったことの証しかもしれません。
「辛い」「キツい」を乗り越えた人だけに、真の「幸せ」(達成感)は訪れるような気がします。

でも辛いと幸せは意外と近くにあるのかもしれませんよ。

何故なら「辛」と「幸」は棒一本の違いです。

ピアノを弾いていると、スポーツ選手の言う「ゾーン」のような、すごく上手く弾けてノリノリになって「気持ちいいー!」と感じる瞬間があります。ランニングハイみたいな。
そんな時、頑張って練習して良かったなと心から思ったりします。

私たちピアノ講師の仕事はそんな瞬間を増やしてあげること。
「辛」に某一本を足して上げることなのだと思います。

間違っても「幸せ」を「辛い」にしてはいけませんね。

練習も本番も楽しく!

これがベストです!

中村


Comments

クリスマスピアノ小品集と無料楽譜


Christmas Piano Short Pieces

ついに12月、年の瀬です。
一年あっと言う間でしたね!

今年も沢山の生徒さんと出会うことができ、幸せな一年でした。

御礼もかねまして楽譜の無料ダウンロードです。

The First Noel - Sample
  (見本)

クリスマスソングを3曲の大サービス、寄ってらっしゃい!見てらっしゃい!
弾きやすく、ハーモニーラインが美しく響くように工夫しました。
大人も子供も楽しめます。
和声(コード)の教材にもどうぞ!

Youtube動画の説明欄にダウンロードリンクがあります。
チャンネル登録もよろしくお願いします。


では、良いクリスマスをお迎えくださいね!

Comments

アンサンブルを楽しもう!

自分も含めてですがピアニストは家で一人練習することが多いものです。

ですが、他楽器の奏者やボーカルとのセッションはとても楽しくて刺激的です。
バンドでの活動もテンション上がります!

ピアニストの常識があまり通用しない不自由さは逆に新鮮だったりします。
(ギタリストはCメジャーが苦手です)

自分って意外と狭い殻の中で考えすぎていたんだなと気付かされたりします。

うちの生徒さんは予めバンドやサークルに属している方が多いのですが、ソロピアノから始めてコードを学んだ生徒さんがバンドに誘われるケースもあります。
バンドでやる曲を楽しそうに採譜したりバンドに馴染むようにアレンジしたりしているのを見るととても嬉しくなります。

「コードを読めない時だったら自信なくて断っていたかも知れない」とおっしゃる生徒さん。
嬉しい限りです!

とは言え、やっぱりバンドやアンサンブルなどのセッションに参加するのは勇気の要ることです。

そこで当教室では自宅で出来るアンサンブル練習の教材を用意し始めました。
まずはジャズっぽいものから幾つかの練習用ファイルが出来ました。
ピアノトリオ設定でのピアノ楽譜、模範演奏音源ファイル、ピアノを抜いたドラム、ベースのカラオケ演奏音源ファイル、などがセットになっています。もちろんソロ楽器奏者やボーカルがいても問題ありません。

短時間で効率よく実践的なテクニックが付きますので、もうセッションは怖くないですよ!

ドンドン外に出て、多くのリスナー相手にピアノやキーボードの腕を披露しましょう!

PS

レッスンの空状況です

月極めコース(定時を毎週お取りしておきます)
水曜日19:30、木曜日18:30、空きました。お問い合わせはお早めに!
リアルタイム最新情報は
こちらでお問い合わせください。

中村 浩


Comments

クリスマス レパートリー①


SantaClaus is Comim'to town-poster

急に寒くなって来ましたね!
体調を崩したりしていませんか。

あっと言う間にもうすぐクリスマス、そんな季節になりました。
クリスマスに音楽のプレゼントなんていかがですか?

クリスマスレパートリー第一弾です。
"Santa Claus is comin' to town"

ちょっとジャズ風大人なアレンジになっています。

「こんな難しいアレンジ弾けないわ」と思ってます?

実はそんなに難しくありません。

世に出てるジャズクリスマス曲集は音数やジャンプが多くて大変なものが多いですが
そんなに困難なことしなくてもちゃんと大人の雰囲気の演奏は出来ます。
演奏の動画を見たり、講師の模範演奏を間近で見ると楽に習得できます。

遠回りせずに楽しくジャズやポップスピアノを学んでください。

体験レッスンいつでも受け付けています。

中村 浩
Comments

テーマのない練習はあまり意味がありません



仕事に家事に遊びに忙しい中、ピアノを習っている皆さん。
きっとこう思ったことあるんじゃないですか?
「あ、ピアノ練習しなきゃ!」

ピアノは苦行ではありませんよ。
ピアノを始めた頃のワクワクを思い出してください。

「全然上手くならない」とか
「指が短いから」とか
「結局、才能ないんじゃない?」とか

自分を傷つけるような事ばっかり考えずに
楽しいと思える練習、曲を優先的にやってください。

ピアノに向かう時は
「よーし、やっと練習出来る。楽しむぞー!」
と声に出してポジティブな気持ちに切り替えて下さい。

その気持ちにしてくれる大事なアイテムは
もう少しで弾けそうな、あなたにとってちょっとだけ難しい楽譜です。
弾けた時の達成感は最高です!
テーマのない練習はあまり意味がありません。

でも、どうしても練習する気になれない時は?

そうです。無理しないでお休みです!

中村 浩



Comments

プレーヤーとミュージシャン


わたしはプレーヤーとミュージシャンには違いがあると思っています。

プレイヤーは演奏するために指示や楽譜が必要です。演奏するために完全な楽譜を必要とするピアニストです。

ミュージシャンはプレイヤーであり即興演奏家です。想像力を持ち、曲をアレンジし、自発的に好きなスタイルで演奏することができます。

どちらが良いとか優れているとか言うつもりはありません。

ほとんどのピアニストはプレイヤーです。

ピアニストは優れた楽譜を丁寧に弾きこなし表現することに無上の悦びを感じる人たちです。その気持ちこそが世界中多くのピアニストが毎日練習に向かわせるモチベーションになっています。

ただ、読譜力、表現力に加え、即興力、想像力に満ちたプレイヤーになればもっと楽しいのではないかと提言したいと思うのです。
その手段として
Play by Earの習得をお勧めしています。


Play by Ear は耳コピ、リードシート、またはコードチャートから即興で任意の曲を演奏する能力を表す用語です。リードシートとはメロディとコードが書かれたシンプルなメモのような楽譜のことです。)

モーツァルトからジャスティン・ビーバー、さらには辻井伸行さん、世界中のあらゆる音楽家がPlay by Earで演奏しています。

次回は芸術と即興性、リードシートと楽譜についてお話しします。

中村 浩


Comments

モーツアルトのオバケ



大好きなコミック「ピアノの森」にこんなエピソードがあります。

ピアノコンクールに出ることになった主人公のカイ君(小学生)。
課題曲はモーツアルトのK280です。
自分の番が来てピアノに向かうと、そこにはモーツアルトのオバケたちが待ち受けていました。
「さぁ君はどんなモーツアルトを聴かせてくれるんだ?つまんない演奏なら楽譜を返してもらうよ。」

カイは意地悪なモーツアルトのオバケを黙らせようと懸命に弾き始めます。
すると観客はざわめき出しました。その演奏はカイのピアノの先生(世界的著名ピアニストだった)を彷彿させる素晴らしいものだったのです。しかし、何故かモーツアルトのオバケたちは不機嫌そうです。

すると、突然カイは演奏を止めました!
観客も「このまま弾いて入ればコンクール優勝は間違いなしだったのに」と驚くばかりです。

カイはネクタイを解き放ち、靴を脱ぎ飛ばし「やめた、こんなの自分じゃない。オレのモーツアルトを弾いてやる!」とアタマから弾き始めます。それは貧乏だったカイが森に捨てられたピアノで遊びながら身に付けた独自のスタイルです。

観客はすぐに魅了され、興奮し、弾き終わると総立ちでスタンディングオベーションを送りました。
モーツアルトのオバケたちは笑顔で消えていきます。

しかし、カイはコンクールの上位には入れませんでした。テンポや強弱など楽譜を無視した演奏だったため「あれを評価したら他の子に示しがつかない。」という理由でした。

先生はカイを世界に連れ出すことを決心します。

僕はこのエピソードが大好きです!
あなたはどう思います?

中村 浩

Comments

楽典って?

楽典

「楽典」は『Musical Grammar』の日本語翻訳版のことです。
多くの日本人が「楽典」で理論を学んだと思います。私もその1人です。

日本人である私たちには日本語で書かれている「楽典」が便利であったことは間違いありません。
しかし指導する側になった今、多くの不満を持っています。

C
メジャーとハ長は同じ意味ですが、「楽典」で勉強をされた方はハ長の言い方に馴染んでいます。

でもハ長調よりもCメジャーで覚えた方がはるかに得です。
何故ならCメジャーというコードはあってもハ長というコードはありません。

また、あなたが外国のプレイヤーやボーカルと一緒に演奏する時「この曲はへ長調で」と言っても絶対理解してもらえません。

「楽典」では、調号も音符も臨時記号も反復記号も全部日本語に置き換えられています。

どうしてこんな翻訳をしたのでしょう。戦時中の英語禁止を思い出します。それによって不利益を被った学習者こそえらい迷惑です。また一から覚え直しです。

海外のカリキュラムやテキストでも勉強したい、色んな国のプレイヤーと演奏してみたい。演奏を動画サイトやSNSで世界に向けて発信したいと考えている人はドンドン増えています。外国の方とのやりとりは英語が基本言語です。

日本の楽典の国際化が必要と考えています。

まぁ、コンテンポラリーな音楽を演っている人達は「楽典」なんか見ないでしょうけど

中村
Comments

新郎のサプライズ



若いイケメン男性がわたしの教室を訪れたのは年明けたばかりの寒い日でした。

「この春に結婚がするんですが、披露宴でサプライズ演奏をしたい。」というご要望。

小さなころにほんの少しピアノを習ったことがあったそうですが、譜面もほとんど読めずほぼほぼ初心者といっていい様子です。

サプライズということは当然自宅などで練習はできません。
週一回40分ほどの練習で本番まで45ヶ月、選んだ曲も決して簡単とは言えない中級者用の曲。
しかも慌ただしい晴れの日の緊張感ハンパない場での演奏。

「簡単な事ではないと思いますが、やる気があれば可能です。」とお答えして

挑戦が始まりました。

仕事が大変忙しく、予定していたレッスン日をちょくちょく変更しながらも練習は順調に進み、ついに最後のレッスン日(結婚式前日)にはミスなしに最後まで弾けるようになりました。

最後に本番を成功させる12アドバイスを終えると、もうわたしにできる事はありません。
あとはうまくいくように祈るだけです。

どうだったのか気にしていたら、結婚式当日夜に新郎からメッセージが届き、動画も添付されてます。

ハラハラしながら再生すると、
立派に最後まで弾ききっていましたよ!!

本人のコメントによると、直前に両親への花束贈呈があり号泣しての即演奏だったので途中からアタマが真っ白になってしまったとのこと。
いやいや全然問題ない素晴らしい演奏で大喝采を浴びていました。

幸せそうな言葉や感謝のコメントが幾つか送られてきたあと

「ピアノって本当にイイすね!」

この言葉が聞きたかったのよ。
大変だったけど、引き受けてよかったと思いました。

中村
Comments

ドレミファの不思議


♫ドレミファソラシド

と聞くと私たちは自然とあの音階を思い浮かべます。

どうしてなんでしょう?

「え、当たり前じゃん」
と答える人は多いと思います。

でも話はそう単純ではないんです。

♫ドレミファソラシドは
全音→全音→半音→全音→全音→全音→半音の関係になっています。

この時点で「あら、そうなの?ふーん」という方も多いかと思います。

「で、半音って何なの?」「何で全音って半音二つ分なの?」
いろんな質問で頭が一杯になると思います。

そもそも「ド」から「高いド」までの1オクターブが何故12半音で出来ているのか

基本的には倍音の関係で素数やら何やらの数学的根拠に基づいているらしいのですが、1オクターブって本当に12で割り切れているの
ま、細かい(細かくはないけど)ことはさておき、
何故「ドレミ」は明るく感じられ「ドレ♭ミ」は暗く感じるのか、そこは数学的問題じゃないでしょ、と思いますよね。

何故こんな話をしているかというと、
コード進行やらアレンジを教える時にはこの説明から始めないと進まないんです。
長らくピアノを弾いてこられた方でも「ドレミファソラシド」のメジャーとマイナーのスケールの説明をすると
「え、そうだったんですね!初めて知りました。」
とおっしゃる方が少なくありません。
言葉を代えると「当たり前すぎて考えもしなかったけど改めて考えてみると不思議ね」という感じだと思います。

実際に音にして聞かせると、
「な〜るほど!」と納得されるんですけど、理論的に説明するのは簡単ではないんです。

ただピアノの鍵盤の並びを考えた人は偉いなぁと思いますね。
C
メジャー(ハ長調)は全部白鍵で弾けるし、黒鍵はペンタトニックスケールになっていて楽しいし。

次はペンタトニックと「猫踏んじゃった」の話をしたいと思いまーす。

中村


Comments

そんなに欲張らなくても。


大勢の人に届く演奏が出来たなら
その人は人気者になるでしょう。

でも本当はそんなに欲張らなくてもいいと思うんです。

ただ一度の人生に

ただ一人に届く演奏が出来たなら

それさえ叶わなくても、自分が幸せになれる曲が弾けたなら

それは尊いと思います。讃えたいと思います。

ちょっとでも力になれたらと思います。


中村


Comments

「音楽は戻らない、前に進むだけ」

「音楽は戻らない、前に進むだけ」

今人気のドラマ中のセリフです。

このドラマの役の人が言おうとした意味は他にあるのかも知れませんが、

僕はこの言葉、まさにその通りだと思いました。

音楽は弾き始めたら最後、どんな演奏になろうとも(苦笑)最後まで弾き終わらなければなりません。自分を信じて多少の失敗にクヨクヨせず進むしかないのです。

とくにソロピアニストにとって覚悟のいる難儀なことには間違いありませんが、
そこには、楽しさ、厳しさ、喜び、悲嘆、感動、などの全てがあり、弾き終わった時の快感(感慨)もひとしおです。

ちゃんと準備をし、努力した分だけ演奏に表れます。シビアな世界ですね。

でも、何もかもが便利になり、努力や精進がダサいと言われる今の時代に、
簡単には手に入らないけれど、少しずつ努力が報われ向上していると感じられる
「自分だけの大事なもの」
「大変だけど、他に掛け替えのないもの」
を持っている人は、幸せなのではないかと思ったりします。

中村
Comments

宇多田ヒカルさん「私の曲は無料で授業に使って」



JASRAC
が音楽教室から著作権料を徴収する方針を表明、
それを受けて宇多田ヒカルさんがJASRACの方針に反対するツイートをされました。
学校の授業では「著作権なんか気にしないで無料で使って欲しい」と。

涙が出るほど嬉しいコメントです!!
ほとんどの音楽教室、音楽講師の利益率は本当に低いです。
それでも辞めないのは音楽に対する愛情と、これからの音楽家に伝えたいことがあるからです。

正直言うと、音楽教室の授業料はもっと高額でなければいけないと常々感じていますが、
それほど余裕のない中で音楽の勉強にお金を使ってくれる気持ちはとても嬉しくて
本当に痛し痒しです。

もちろん市販の楽譜をコピーして教材に、と言うのは僕も反対です。
でもポピュラーピアノ教室が、ポピュラー曲を教材とすることが難しくなっては全く魅力のないレッスンになってしまいます。

JASRAC
は日本のポピュラー音楽の衰退の責任をどう感じているのでしょうか?

中村



Comments

冬場に試してみたい練習法

冬場の練習は肩が凝りませんか? もっと読む…
Comments

アドリブって何?

よく耳にする「アドリブ」一体どういうものなのでしょう?
もっと読む…
Comments

♪「CはセンターのC」

英語やドイツ表記での「ド」は「C」ですよね。
もっと読む…
Comments

「ピアノ楽譜の書き方」

ピアノ楽譜の販売を始めました。
驚くほどの反響があってびっくりしています。
もっと読む…
Comments

「ピアノを奏でる」ではなく「音楽を奏でる」

TEPPEN という番組をご存知でしょうか? もっと読む…
Comments

「向いていないのではなく、慣れていないだけ」

「向いてないのかしら?」
ピアノや楽器が中々上達しない時誰でもそう思いますよね。
もっと読む…
Comments

「弾く」より「聴く」

楽譜は視覚からの情報ですが演奏は耳からなので右脳で捉えやすいのです。 もっと読む…
Comments

「根性」よりも「夢中」

オリンピック競技真っ盛りですね。 もっと読む…
Comments

「ピアニストという蛮族がいる」


ピアニストの中村紘子さんが亡くなられました。 もっと読む…
Comments

「楽譜を読める国民がこんなに多いのは、日本くらい」

日経ビジネスで「楽譜を読める国民がこんなに多いのは、日本くらい」という記事を見つけました。

ヤマハミュージックジャパン事業開発部部長さんの言葉とあります。
調べてみましたが残念ながらそういう国別ランキングは見当たらなかったので
真偽のほどはわかりませんが、多分そうなんじゃないかなという気がしています。 もっと読む…
Comments

ピティナ主催トークコンサートで

ピティナ主催トークコンサートで

わたしが作成した練習曲を披露していただくことになりました。
ハノンの1番をジャズっぽくアレンジしたものです。 もっと読む…
Comments

「音名とか階名って何で色々あるの?」

今更聞けない音楽の常識①

よく聞くんだけど意味がよく分からない音楽の常識ってありますよね。
思いつくままに解説していきたいと思います。 もっと読む…
Comments

JAZZは「酒場」と「墓場」で始まった

JAZZは「酒場」と「墓場」で始まった?
もっと読む…
Comments

AIピアノと人間が合奏 巨匠の演奏、再現へ第一歩

AIピアノと人間が合奏 巨匠の演奏再現へ第一歩 もっと読む…
Comments

ピアニッシモで弾こう!

あなたはピアニッシモが弾けますか? もっと読む…
Comments

音楽教育は逆効果?

もしかしたら「教育」という名の「虐待」になっていないか、自問するのは大事だと思います。 もっと読む…
Comments

ピアノはアバウトに弾こう!

教訓
「ピアノはアバウトでOK」誰でも弾こうと思えば弾ける。 もっと読む…
Comments

教育の入り口は生徒を尊敬すること

尊敬なきところに良好な人間関係は生まれず、良好な関係なくして何かを教えることはできません。 もっと読む…
Comments

何よりも大事なことは「良い楽譜を弾く」ということです

たくさんの先人の知恵が詰まった楽譜、これに勝る物はありません。
安易なコピー譜は上達を妨げます。 もっと読む…
Comments

ジャズとクラシックは対極なの?

「クラシック」はコンサバティブで「ジャズ」は創造的? もっと読む…
Comments

指は鍛錬より体操

たしかに指には筋肉がありませんし、もともと鍛えるなんてムリな話ですよね。 もっと読む…
Comments

ピアノを習ったことのある人は頭がいい?

難関大学の在校生・卒業生43%がピアノを習っていた! もっと読む…
Comments

2015 総括

「練習とは、薄い紙を一枚一枚重ねて行くこと。」 もっと読む…
Comments

大人のピアノ選び

生徒さんの様子を見ていると、鍵盤のタッチは演奏に大変影響することが分かります。 もっと読む…
Comments

大人のピアノ教則本

大人になって改めてピアノを習おうとされる方がこれだけ増えています。 もっと読む…
Comments

バイエルの弊害


実はわたしもバイエルを教材に使っています。(笑)
ただ、順番通りに最後まで進めていくことはほとんどありません、必ず別な曲集と併用します。バイエルには少し偏った伴奏(アルベルティバス)や調が多いですし、メロディもけっして美しくありません。子供達がこれを弾いて「音楽っていいなぁ ^o^」って感じるとは思えないんです。多分上手になる修行だと思って親御さんの期待に答えようと頑張ってるんだと思います。古典派の曲を弾く練習にはいいんですけどね。

何故今でもバイエルが主に使われているんでしょうか。
それは先生方もバイエルで育ったからだと思います。むかしはバイエルを終了するのが一つの目安になっていて他の選択肢はほぼありませんでした。バイエル→チェルニー(ブルグミュラー)みたいな流れは鉄板でした。大手のピアノ教室が採用していたのも大きな要因でしょう。

時代は変わりました。バイエルがピアノの正統派教育だという考え方は見直すべきです。
一番の問題はフェルディナンド・バイエル氏の時代と今では音楽の自由度が全く違うということでしょう。その頃禁則だった和音や導音を用いないメロディは現在のポップスの中で当たり前に使われています。

子供の頃少しピアノを習っていましたという生徒さんが、変奏(アレンジ)や機能和声(コード進行)を覚えるのにとても苦労されているのを見てつくづくそう思います。
吸収の早い子供のうちに音楽の多様性や創造性を養うことはとても大事だと思います。


中村 浩
Comments

ピアニストの傷みと故障①

ピアニストの傷みと故障①

昨夜TVのニュースで「ジストニア」について取り上げていました。

「ジストニア」とは体の一部が自分の思うように動かなくなる難治性の疾患のことです。
僕がこの病気のことを知ったのは自分でも思い当たる節があったからです。

ある時から左手の小指に違和感を感じ始め、その内はっきりと分かるように不自由になっていったのです。
日常生活にはほとんど影響が出ません。ピアノを弾く時だけ症状が現れます。

わたしの場合は根が気楽ですから、深く考えずに「これを良い機会に初歩的な練習曲からやり直そう」と思い立ち、毎日少しずつ取り組んでいたら僅かずつですが改善していきました。
プロのコンサート・ピアニストだったら廃業していたかも知れません。

今では、ほんの少し後遺症はあるものの基本練習が功を奏して、前よりピアノの腕は上達したみたいです。(苦笑)
わたしの指の不具合が「ジストニア」であるのかはっきり分かりません。わたしのリハビリが正しかったのかも分かりません。
でも、覚えておいて欲しいのは「誰でもなりえる病気」ということです。

これは、わたしがピアノ講師を再開した理由の一つでもあります。
間違った練習法や運指や姿勢がもたらすリスクを伝えなければと思ったのです。

多くのミュージシャンがこの病気で音楽の道を断念せざるを得なくなりました。
気をつけて下さい。

中村 浩

Comments

ラテンピアノは楽し!①

しばらく「ピアノでポップス」をアレンジしていましたが
少しメローな方向に浸りすぎてたような気もして…
ちょっとバランスを取る為にラテンピアノをやることにしました。

このサイトの売りとして
「弾きやすく」
「分かりやすく」
でも「効果は絶大」

で行きたいと。

資料を集めて
練習して
動画作りますので

乞うご期待!!

Comments

ピアノでPopsを③

みなさんがピアノに求めてるものは何でしょう?

ある人にとっては達成感であったり、ある人にとっては気持ちの安らぎだったり、
また、ある人にとっては誰かに弾いて聴かせることが目的かも知れません。
もしかすると、ちょっとカッコいいから(自慢出来るから)という方もいるかもしれません。

ピアノはいろいろなリクエストに答えることの出来る、懐の深い楽器だと思います。
ポップスをピアノで表現する場合も、本当に幾通りものアレンジが出来ます。

僕のテーマは「少し頑張れば誰にでも弾けて、曲の良さを十分に表現する」です。

「Close To You」:カーペンターズ
「You Raise Me Up」:ケルティック・ウーマン

演奏はつたないですけど(汗)
よかったら聴いてみて下さい。
気に入ったら弾いてみて下さい。



中村 浩


Comments

ベンチャーズからジャズを学ぶ

朝、寝ぼけながらテレビを見ていたら、
ザ・ベンチャーズが来日して各地でライブをやってるとのこと。
「すげー体力のじっちゃん達だな」と驚いて見ていると、「ウォーク・ドント・ラン」の演奏風景が流れてきました。
子供の頃大好きで聞いていたにも関わらず、大人になってからは疎遠になっていましたが。
「あれ、何かカッコいいぞ?」
とアナリーゼ(分析)を始めてしまいました。

なんと、この曲。ジャズで言うところの「Contrary Motion」になっているんですね。
簡単に言うと、ベースラインとメロディが逆進行します。
ベースラインは下降、メロディは上昇していて、中サビでメジャー・コードのクッションを入れて、また「Contrary Motion」を繰り返す、と。

ベンチャーズのみなさんは、多分すごく音楽理論にも長けているんだと思います。
その上で、キャッチーで分かりやすい曲を作っているんだと思います。

名曲には「理由」があるんだなと、あらためて思う次第でありました。



Comments

ピアノでPopsを②

暑い毎日が続いていますが、みなさん体調を崩されたりしていませんか?
気をつけて、ムリのない日々を送りましょう。

最近は、もっぱらポピュラー・ピアノの研究に明け暮れています。
テーマとしては、なるべくシンプルに、弾きやすく、でも素敵にかっこよく、です。

と、考えていて、ふと思いました。

これはファッションと同じ。

お金が掛かっていれば…ブランドものアイテムを揃えさえすれば…。お洒落になる訳ではないですよね。
様々な要素を、品良く、風合いにこだわり、華美にならず、着ていて心地よく。
オリジナリティがあり、でも他人の良い所は素直に取り入れる。

センスの問題なんだな、と。(汗)


人間、頑張りすぎるとうまく行きません。肩の力がフッと抜けた時、人はとてもよいパフォーマンスが出来たりします。

気楽に少しずつ頑張る、これが一番です。

まとまらず…

中村 浩

Comments

ピアノでPopsを①

ジャズについて書くことが多かったんですが
ソロピアノで弾くポップスについても知りたいというご意見いただきました。
僕の場合、ピアノソロにアレンジする時、ジャズの要素を入れてしまいます。
演奏動画で覧になっていただいた方はお分かりだと思うんですが、「童謡」を弾くときも結構ジャズっぽいテイストになっています。

ソロピアノでポップスを弾く時に大事なことはメロディを歌わせるということだと思います。
市販されているポップスのピアノアレンジ楽譜を見てみると、上級者用は左手が少し難しいものが多いように思います。
きっちり練習すれば何とか最後までクリア出来るとは思いますが、メロディを歌わせる所までは気が回らないかも知れません。
音数を多くしてキッチリと隙のない編曲は、ある意味演奏者の自己満足ではないかと思う時もあります。
ポップスは「歌」がメインです。伴奏が目立つ必要はありませんよね。

ジャズっぽいコードは響きが複雑ですから、それほど左手を酷使しなくてもキレイに大人の感じが出せたりします。
また、メロディの「間」のような余韻も演出します。
若くて指がバリバリ動く人には少し物足りないかもしれませんが、余裕を持ってメロディを歌わせるのが大事だと思います。

今、ソロピアノ用に「カーペンターズ」の
「Close To You」をアレンジしています。ホントに美しい曲です。
ちょっと試行錯誤してますが近日中にアップ出来ると思います。(テーマは左手の負担を軽くするです)
よかったら聞いて下さい。

中村 浩
Comments

ピアノ椅子のおはなし①

ピアノ椅子のおはなし①

日々レッスンをしていると
ふと気付くことがあるんですけど
なんとなくほったらかしにしてしまうことがあります。

今回はピアノ椅子のはなしです。

「あれ〜、うまく弾けないな。調子悪いのかな?」
なんていう時はちょっと椅子を疑って下さい。
実はけっこう大事なんです。

考えてみると

わたし達はピアノを弾く時、唯一お尻が接点です。
ここがマズいと体がうまくバランス取れない訳です。
足はペダルを踏んだり拍子を取ったりしていますので支えてはいない訳です。

理想の椅子と高さは次回で。

中村 浩

Comments

やさしいジャズのゆる〜い理論⑤

やさしいジャズのゆる〜い理論⑤

「なぞるベートーベンよりつたない自分」by山下洋輔

この解説がまだでした…。
これはNHK出版の「山下洋輔のジャズの掟」の中の一節だったとおもいます。

”クラシックの学生はリストとかの難曲をバリバリ弾くけど「ちょっとアドリブしてごらん」というと手も足も出ない人がいたりする” みたいな話しだったと思います。
自分で作っていく音楽の楽しみを知らないのはさびしい、つたなくても他者の代弁者でなく自分の言葉を語ろうよみたいな話しでとっても心に残っています。
もちろん「つたない」は謙遜ですね。そしてジャズマンの謙遜なんか嘘に決まってます。
オレさまの音を聴けよー!です。オレが一番うめーんだよ!です。

中村

Comments

やさしいジャズのゆる〜い理論④

やさしいジャズのゆる〜い理論④

「なぞるベートーベンよりつたない自分」by山下洋輔

 しばらく日記が滞ってしまいました。珍しく一生懸命勉強してました。素晴らしい良書を紹介して貰い目から鱗の毎日です。まだ半分も読み終えていません。歳で物覚えも悪くなっているので毎日昨日やったことの復習から入りますから…。
でもほぼ毎日目から鱗って凄くありません?まぁそれだけ自分の知識がいい加減で甘かったってことです。それに気付いただけでもめっけもんです!今日はクロマチックアプローチの章をやりました。鱗が3つくらい落ちました。

さて、
「ジャズとはコミュニケーション」だ。という言葉よく聞きますね。つまり演奏者同士が会話し合って作る音楽、それがジャズだと。となるとソロピアニストにとってのジャズって何?って疑問も湧いてきます。かっこよく言えば自分との対話ってことですかね〜。そう言えばビル・エバンスのアルバムにそんなのがあった気も。
ピアニストはどちらかと言うとインテリっぽい理論派が多いかも。鍵盤が目に見える(つまりスケールもコードも目でイメージ出来る)からでしょうか。管楽器とかアップライトベースとかからジャズに入った人ってホントにえらいなぁと思います。ただピアニストの宿命として自分の楽器を持ち運ぶことが出来ないってのは辛い。そこにあるピアノを嫌でも使わなくちゃいけない。もちろん大物ミュージシャンならグランドピアノを搬入とかあるんでしょうけど普通はそんなことありえない。でも逆に考えれば身一つでもライブに行ける!これは嬉しい!

話しは纏まりませんがこの辺で…

中村 浩

Comments

やさしいジャズのゆる〜い理論③

やさしいジャズのゆる〜い理論③

ジャズっぽい曲は何故大人な感じがするのか?

 楽曲というのはある意味ドラマや小説と似ています。話の中に緊張や摩擦がうまれ、それが解決されることで物語に面白さが生まれます。「今日もいつものように何事もなく終わりました」では物語になりません。

 実は音楽も緊張と解決の繰り返しで成り立っています。緊張を作り出しているのは主にドミナントモーションと呼ばれる(Ⅴ7ーⅠ)の進行です。ジャズ的な曲のほとんどはそこに緊張(テンション)を含ませます。気持ち悪いから早く解決してよ言いたくなる不協和音とも言えます。それだけに解決した時には快感があります。
 そしてジャズはそれだけで飽き足らず解決したコードにさえ緊張(テンション)を仕込みます。おとぎ話のような「それから幸せに暮らしました、めでたしめでたし」にはしないのです。
考えてみればわたしたちの人生もそうですよね「一点の曇りもないハッピー」なんて子供でもない限りほとんどありません。問題が解決したとしても僅かに懸念とか不安が入り交じった複雑な幸福感であることが多いような気がします。ジャズのテンションコードはその雰囲気を見事に醸し出します。だから大人な感じがするんでしょうね。

ではまた、

(文責、中村 浩)


Comments

やさしいジャズのゆる〜い理論②

やさしいジャズのゆる〜い理論②

曲を聞いた時に「この曲ジャズっぽいね」と感じることがあると思います。
何がそう思わせているんでしょう?

音楽の三要素として「メロディ、ハーモニー、リズム」とよく云われます。多分どれかにジャズっぽさが引っ掛かっているんですね。
メロディは置いといてハーモニーから考えると、ジャズっぽさの大半は此処にあると思います。
ジャズはコード進行に特徴があります。ポピュラーなどに比べると少し複雑な響きです。何となく大人な感じがしますし、人によっては夜の雰囲気とも感じます。
詳しい解説はここではしませんがコードの構成音(テンション)に特徴があります。例えばユーミンの曲が何となくオシャレで大人の女子の感じがしたのもそのせいです。
ユーミンは上手にジャズの要素をポップスに取り入れたといえます。アダルトオリエンテッドミュージックだったんですね。

何故メロディやリズムを差し置いたかというと。メロディはコードの構成音によっても導きだされるからです。
そしてリズムに関していえば特別ジャズっぽいリズムではない普通のエイトビートやシックスティーンビート、ボサノバ、ラテンにもジャズを感じることが多いからです。
リズムの考察の時にも触れますがスィングしているからジャズと云う訳ではないということですね。

ではまた、

(文責、中村 浩)

Comments

やさしいジャズのゆる〜い理論①

やさしいジャズのゆる〜い理論①

ジャズとはなんぞや?

 多分、人によって答えはそれぞれなんじゃないでしょうか。
「ジャズとはその精神のことだ。」という人もいるでしょう。僕もそう思います。
自由で革新的で常に挑戦することこそジャズの神髄といえるでしょう。
ただ、それとは別にジャズはスタイルであり理論に基づいた一つの音楽ジャンルであるとも言えます。
そこにはジャズたらしめてる理由と理論があるはずです。
ピアノというパートから僕なりにゆる〜く分析します。

よーろしく




Comments