バイエルの弊害


実はわたしもバイエルを教材に使っています。(笑)
ただ、順番通りに最後まで進めていくことはほとんどありません、必ず別な曲集と併用します。バイエルには少し偏った伴奏(アルベルティバス)や調が多いですし、メロディもけっして美しくありません。子供達がこれを弾いて「音楽っていいなぁ ^o^」って感じるとは思えないんです。多分上手になる修行だと思って親御さんの期待に答えようと頑張ってるんだと思います。古典派の曲を弾く練習にはいいんですけどね。

何故今でもバイエルが主に使われているんでしょうか。
それは先生方もバイエルで育ったからだと思います。むかしはバイエルを終了するのが一つの目安になっていて他の選択肢はほぼありませんでした。バイエル→チェルニー(ブルグミュラー)みたいな流れは鉄板でした。大手のピアノ教室が採用していたのも大きな要因でしょう。

時代は変わりました。バイエルがピアノの正統派教育だという考え方は見直すべきです。
一番の問題はフェルディナンド・バイエル氏の時代と今では音楽の自由度が全く違うということでしょう。その頃禁則だった和音や導音を用いないメロディは現在のポップスの中で当たり前に使われています。

子供の頃少しピアノを習っていましたという生徒さんが、変奏(アレンジ)や機能和声(コード進行)を覚えるのにとても苦労されているのを見てつくづくそう思います。
吸収の早い子供のうちに音楽の多様性や創造性を養うことはとても大事だと思います。


中村 浩
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