やさしいジャズのゆる〜い理論③

やさしいジャズのゆる〜い理論③

ジャズっぽい曲は何故大人な感じがするのか?

 楽曲というのはある意味ドラマや小説と似ています。話の中に緊張や摩擦がうまれ、それが解決されることで物語に面白さが生まれます。「今日もいつものように何事もなく終わりました」では物語になりません。

 実は音楽も緊張と解決の繰り返しで成り立っています。緊張を作り出しているのは主にドミナントモーションと呼ばれる(Ⅴ7ーⅠ)の進行です。ジャズ的な曲のほとんどはそこに緊張(テンション)を含ませます。気持ち悪いから早く解決してよ言いたくなる不協和音とも言えます。それだけに解決した時には快感があります。
 そしてジャズはそれだけで飽き足らず解決したコードにさえ緊張(テンション)を仕込みます。おとぎ話のような「それから幸せに暮らしました、めでたしめでたし」にはしないのです。
考えてみればわたしたちの人生もそうですよね「一点の曇りもないハッピー」なんて子供でもない限りほとんどありません。問題が解決したとしても僅かに懸念とか不安が入り交じった複雑な幸福感であることが多いような気がします。ジャズのテンションコードはその雰囲気を見事に醸し出します。だから大人な感じがするんでしょうね。

ではまた、

(文責、中村 浩)


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