ピアノの表現力を解明してみる



ピアニストが聴き手の心を動かす音楽を奏でるためには、音色や音楽の表情を多彩に変化させる技術が不可欠です 。感情を込めれば音色が変わると信じ込むのは少し危険です。
技術がなければいくら頭の中に豊かな音楽があっても、実際に奏でられる音楽は表情の乏しいものになってしまうでしょう。

では、テクニックはどう身につけたらいいのでしょうか。
そもそも、ピアノは鍵盤への触れ方 、すなわち 「タッチ 」によって本当に音色が変化するのでしょうか ?

ピアニストや指導者は 「タッチを変えれば音色が変わる 」と言い、音響学者は物理学の観点から理論的にピアノの音色を変えることは不可能であると主張します。

どっちが正しいんでしょう?
解明してみたいと思います。

音色は音量やアーティキュレーションによって大きく変化します。

ピアノは鍵盤の動きと連動しているハンマーが弦を叩くことで発声しますので、鍵盤を速く動かせばハンマーも速く動いて弦を強く叩くために大きな音が鳴ります。
音楽表現記号で言えばフォルテですね。
音色も硬く、明るい力強いものになります。
鍵盤をゆっくり動かせば、音量の小さい柔らかい音色になります。表現記号で言うピアノです。

スタッカートやテヌート、アクセントなどのアーティキューションでも音色の違いはで出ます。

全く同じ音量、アーティキューションで鍵盤が弾かれた場合でも音色の違いが出るとするなら、ハンマーと弦が衝突するスピ ードを変えずにそれ以外の何かを変えていることになります。

そのヒントは
打鍵の硬さ、柔らかさ
です。

続く
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