発表会やコンクールは本当に子供のため?


ピアノはスポーツではありません。
優劣を競ったり、採点の高さ誇ったりするのはプロ志望のコンペティターピアニストがするものです。
ある受賞者はコンクールを「人身売買」の場だと表現しました。
コンクールには年齢制限があるものが殆どです。「金のなる木」を探すのが目的で、
どんなに素晴らしいピアノを弾こうとも中高年は出場資格すらないのです。

僕は発表会が嫌でピアノ教室をやめました。
もしかしたら、あなたのお子さんも発表会が心の負担になっているかも知れません。
多様性の時代です。画一的な採点や評価でお子さんの可能性を潰している事さえあるかも知れません。

辻井伸行さんはコンクールや発表会の後、母親が一切「良かった」とか「ダメだった」とか言わなかったことが嬉しかった、と記事で読んだことがあります。
子供は大人と比較にならないほど繊細なのです

「苦労をすれば必ず報われる」というのは歌の歌詞の中だけです。
それよりも自分の心の充足のために時間を使う方が間違いなく大事です。
そのために練習が必要だと思ったらその時に努力をし、自分の夢や目標を追っていけばいいのだと思います。
テニスの大坂なおみさんが「わたしは成功よりも幸福感を大事にしたい」と語ったのはとても印象的でした。

音楽は楽しむためのものです。自分を解放する大切な心の友達です。
価値観の押し付けは暴力と同じです。

誰かにとって大切な事であっても、自分にとって大切でなければ何の意味もないのです。
人はそれぞれ「好きなモノ」「ときめくモノ」が違うのですから。

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