上手く弾けていない時に叱咤するのは最低の指導です


「集中」と「リラックス」の関係

スポーツでも音楽でも良いパフォーマンスをするためには
「集中」と「リラックス」の関係について考えることが必要だと思います。

多くの人は集中すればするほど良い結果が得られると考えがちですし、「集中」するために「緊張」が必要だと考えがちです

ですが、それは間違いです。

何より大切なのは「リラックス」です。
「リラックス」というのは、「緊張」を解くという意味ですが、「集中」しないという意味ではありません。

逆に「緊張」は「集中」を阻害します。
「集中」するためには「リラックス」が必要で、「リラックス」を助けるのが「集中」です。

スポーツを例に取ると分かりやすいと思います。
例えばエンジェルスの大谷翔平選手やバルセロナのメッシが良いプレーをする時、体に余分な力が入っていません。プレイを楽しんでいるかのようにさえ見えます。ですが注意散漫な感じはまるでなく、
集中が研ぎ澄まされているけれど、リラックスしている、そんな印象を持ちます。


ピアノ演奏でも、自宅で練習する時には全く問題なく弾けるのに、
人前や講師の前などでは実力が出せず、普段間違わない所さえミスをしてしまう。
そんな経験ありませんか?

失敗する時は大抵力が入りすぎています。(緊張しています)
リラックスがないので集中出来ず、自分のプレーを客観視出来ていません。

何より楽しんでいません。

ミスタッチすることは、そんなに悪いことなのでしょうか?

生徒さんが上手く弾けていない時に、叱咤するのは最低の指導です。
「緊張」を生むからです。

僕は「もっと、もっと間違えて下さい。そしたら何が苦手かハッキリして却っていいでしょう?」
と言います。

すると途端に良い演奏に変わることがあります。

リラックスと集中の関係と重要性を理解すると演奏が変わります。


中村 浩


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電子ピアノvs電気ピアノvs生ピアノ②

第二回 電気ピアノ

電気のピアノは1960年頃より大変ポピュラーになったピアノです。
簡単に言えば電気で音源を増幅させて鳴らすピアノです。
エレキギターをイメージして貰えればいいと思います。
弦やトーンジェネレーターなどを内蔵していますので、電気を通さなくても小さく音は鳴っています。
電気で音量を増幅出来るということは、大きなアンプ、スピーカーを使えばいくらでも大音量が可能ということになります。
ちなみに電子ピアノは電気を通さないと全く音が出ません。

ポピュラーやロックなどの音楽が人気になるにつれて、大会場、野外ホールやスタジアムなどでツアーを組むバンドが増えていきます。
繊細で持ち運びに不向きなコンサートグランドピアノより電気ピアノの需要が高まりました。
また作曲の段階から電気ピアノを使用しレコーディングに用いるのが普通になっていきます。
「ローズ」「ウーリッツアー」「CP80」などは、どのコンサートでも当たり前に見られるようになりました。ポピュラー音楽を聴いている人は必ずと言っていいほど耳にしているはずです。
生ピアノでの代用ではなく完全に一つの楽器として愛され続けています。
「Stuff」 の「My Sweetness 」を聴くと、この爽やかな風のような曲風は生ピアノでは出なかっただろうなと僕は思います。「軽音楽をあなたに」のテーマミュージックでした(古)
https://www.youtube.com/watch?v=Pi2IG1EmNlI

現在でも多数の機種が人気でポップスの録音などに使われいます。
ある意味、生ピアノ以上に浸透しているかも知れません。

変わり種として、日本製「コロムビア・エレピアン」があります。
実は僕も持っていました。当時アパート住まいだったので気兼ねなく練習出来るのは本当にありがたかったです。電子ピアノが登場するなんて思いもしなかった頃です。音の印象はあまり覚えていません。調律が大変だったのは覚えています。^^;;

電気ピアノは調律やメンテナンスが必要です。もし今買うことが出来たとしても、その辺は考慮する必要があります。

次はついにお待ちかね電子ピアノ!です。


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電子ピアノvs電気ピアノvs生ピアノ①


第一回 生ピアノ

ピアノって種類がたくさんあり、呼び方も様々あります。混乱している方いらっしゃるかもしれません。簡単に解説していきます。


まず生ピアノ。
イタリアで最初に作られ、その後ドイツなどで更に改良されます。
簡単に言えば電気を一切使わずに鳴らすことが出来るピアノです。

生ピアノは大きく分けて、グランドピアノ、アップライトピアノになります。
呼び方としてはGPとかアップが多いですかね。フルコン(フルコンサートピアノ)なんてのもポピュラーです。


まずアップライトピアノ。
アップライトとは直立という意味です。

ピアノ弦やハンマーが縦に収まっています。
省スペースで設置出来ますので家庭用のピアノとして大変普及しています.
ですが決して単なるグランドピアノの代用品にとどまりません。
グランドピアノとは違う味わいのある音色を奏でます。
ポップスのアーティストがあえてレコーディングにアップライトピアノ使用する例はたくさん見られます。
ブルースやブギーはグランドピアノよりアップライトの方が雰囲気が出て僕は好きです。


グランドピアノ
皆さんが生ピアノでイメージするのはグランドピアノだと思います。低音側が長く高音側がなだらかに短くなる独特のフォルムはお馴染みだと思います。
コンサートやライブで多く見かけるのがこのタイプです。

その中でもフルコンサートピアノと呼ばれる最高級の機種があります。
驚くほど大きい(長い)ので弦の長さが十分に確保され、共鳴版も大きくなるので豊かな響きがありますが、お値段も豊かです。
^^;;
因みに鍵盤も少し重めです。
ヤマハ、カワイ、スタインウェイ、ベーゼンドルファー、ファツィオリなどが有名です。
個人で所有するのは防音、メンテナンス、部屋の共鳴などを含めて中々難しいとは思いますが、「自宅にグランドピアノ」はピアニストの憧れでしょう。


ピアノはいわば精密機械です。その部品点数は約一万個もあります。そのどれか一つに不備があっても美しく鳴ってくれません。また一台ずつが僅かながら違う個性を持ってます。
とても繊細な楽器です。部屋の環境にも気をつける必要があります。
調律師によっても音色が驚くほど変わりますので信頼できる調律師と出会うことも重要です。


生ピアノは決して安いものではないですし、保全も大変ですが、丁寧に手入れをすればとても長持ちします。愛着の持てる一台と出逢えれば一生の宝となるでしょう。
クラシックピアニストを目指すなら生ピアノをまず第一選択肢に考えるべきだと思います。



次回は電子ピアノ、電気ピアノの説明です。
え、一緒じゃないの?と思う方多いと思いますが、全く別物です。

お楽しみに!

中村 浩
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中傷は羨望の裏返し


何をやるにしても、少し目立ってしまったり、余計なお世話だったり、楽しんでる(リア充な)雰囲気が出てたりすると
すぐにバッシングされたりディスられたりしてしまう昨今。

自分にとっては「余計なお世話」でも、「他の人には有用かもしれない」という考えが及ばない、自分目線でしかモノを見れない残念な人の多いこと。

かくいうわたしも良かれと思って気軽にアップしたピアノ演奏動画が小規模ですがバズってしまいました。^^;;

相手にするのも馬鹿馬鹿しいし、再生回数が結構あるし楽譜のダウンロードやリクエストは毎日結構な数あるので、もうちょっとだけモチベーションを下げずに頑張りたいと思っておりまする。

こんなんで止めるのシャクだしね!

ただ肯定的な嬉しいコメントもたくさん頂きました。地獄に仏で大変嬉しかったです。ありがとう!
活発に活動されているなら、こんな経験みんな少なからずお持ちだと思います。
負けずに頑張りましょう!

ちょっと凹んだ時に思い出すコミックのセリフを送ります。

「見ず知らずの人に嫌われたら、それはあなたが素晴らしい人である事を示している。人が羨むような才能を有しているという事。」

「優しい人間はただ損をするばかりではない。いずれめぐりめぐって、かけがえのない貴重なものを手にする。」

ウンウン。


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合格おめでとうございます!


生徒さんの一人が第一志望の音大に合格され、
夢を叶えるための第一歩を踏み出すことになりました。
本当におめでとうございます。

ピアノは他の先生に師事されていて技術も読譜力も素晴らしかったんですが、
入試の課題である作曲や編曲に悩んでいらして、先生の許可をいただいて当教室にいらっしゃいました。

あまり時間もなかったので一回のレッスンを大変濃いめ?に行いましたので、
本人も大変だったと思います。
複雑なコード進行のボイシングは携帯で動画で撮ったりしながら貪欲に学習し、
苦労を重ね、短期間に大変成長されました。

もともと才能は素晴らしかったので心配はしていませんでしたが、
合格の知らせをいただいた時は自分のことように嬉しく、
ホッとしました。

これからが大変だと思いますし勝負です。
頑張って夢を叶えてください!


中村

蛍の光 - Score

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発表会にJASRACの調査?

発表会にJASRACの調査?

「日本音楽著作権協会(JASRAC)が全国の音楽教室に著作権使用料の支払いを求めている問題で、文化審議会は5日、JASRACの徴収開始を認める答申をまとめた。」

とニュースにありました。

わたしは「音楽教育を守る会」の署名に参加しましたが、残念ながらこのまま裁定が下るようです。

以前、小さなライブハウスで演奏した時に知らないうちにラジカセで録音されていて事後通告のようなカタチで請求が来たことがあってビックリした記憶があります。(演奏者ではなく主催者に支払い義務があります)

著作権のある曲の演奏はもちろん、楽譜にも編曲者の著作権があります。

もちろん教室にも調査は来るでしょう。どんな小さなところにもランダムに調査は来ると思った方がいいでので対策は必要です。


中村

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「辛い」から「幸せ」へ

冬季オリンピック盛り上がってますね!

優勝したりメダルを取ったりした選手の多くは目に涙を溜めます。
そこまでの道のりが決して楽ではなかったことの証しかもしれません。
「辛い」「キツい」を乗り越えた人だけに、真の「幸せ」(達成感)は訪れるような気がします。

でも辛いと幸せは意外と近くにあるのかもしれませんよ。

何故なら「辛」と「幸」は棒一本の違いです。

ピアノを弾いていると、スポーツ選手の言う「ゾーン」のような、すごく上手く弾けてノリノリになって「気持ちいいー!」と感じる瞬間があります。ランニングハイみたいな。
そんな時、頑張って練習して良かったなと心から思ったりします。

私たちピアノ講師の仕事はそんな瞬間を増やしてあげること。
「辛」に某一本を足して上げることなのだと思います。

間違っても「幸せ」を「辛い」にしてはいけませんね。

練習も本番も楽しく!

これがベストです!

中村


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無駄かもしれないけど無意味じゃない。

音楽を学習したって実生活で大きく役立つわけではありません。

音楽だけで生計が成り立っている人は多くありません。

一生懸命練習してもみんなが上級者になるとは限りません。

そんな無駄なことに時間を使えないと言われたら返す言葉もありません。

でも無意味ではないと思うのです。

きっと何かのカタチで私たちの助けになり、勇気になってくれると思います。

良いお年を!

中村 浩

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クリスマスピアノ小品集と無料楽譜


Christmas Piano Short Pieces

ついに12月、年の瀬です。
一年あっと言う間でしたね!

今年も沢山の生徒さんと出会うことができ、幸せな一年でした。

御礼もかねまして楽譜の無料ダウンロードです。

The First Noel - Sample
  (見本)

クリスマスソングを3曲の大サービス、寄ってらっしゃい!見てらっしゃい!
弾きやすく、ハーモニーラインが美しく響くように工夫しました。
大人も子供も楽しめます。
和声(コード)の教材にもどうぞ!

Youtube動画の説明欄にダウンロードリンクがあります。
チャンネル登録もよろしくお願いします。


では、良いクリスマスをお迎えくださいね!

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アンサンブルを楽しもう!

自分も含めてですがピアニストは家で一人練習することが多いものです。

ですが、他楽器の奏者やボーカルとのセッションはとても楽しくて刺激的です。
バンドでの活動もテンション上がります!

ピアニストの常識があまり通用しない不自由さは逆に新鮮だったりします。
(ギタリストはCメジャーが苦手です)

自分って意外と狭い殻の中で考えすぎていたんだなと気付かされたりします。

うちの生徒さんは予めバンドやサークルに属している方が多いのですが、ソロピアノから始めてコードを学んだ生徒さんがバンドに誘われるケースもあります。
バンドでやる曲を楽しそうに採譜したりバンドに馴染むようにアレンジしたりしているのを見るととても嬉しくなります。

「コードを読めない時だったら自信なくて断っていたかも知れない」とおっしゃる生徒さん。
嬉しい限りです!

とは言え、やっぱりバンドやアンサンブルなどのセッションに参加するのは勇気の要ることです。

そこで当教室では自宅で出来るアンサンブル練習の教材を用意し始めました。
まずはジャズっぽいものから幾つかの練習用ファイルが出来ました。
ピアノトリオ設定でのピアノ楽譜、模範演奏音源ファイル、ピアノを抜いたドラム、ベースのカラオケ演奏音源ファイル、などがセットになっています。もちろんソロ楽器奏者やボーカルがいても問題ありません。

短時間で効率よく実践的なテクニックが付きますので、もうセッションは怖くないですよ!

ドンドン外に出て、多くのリスナー相手にピアノやキーボードの腕を披露しましょう!

PS

レッスンの空状況です

月極めコース(定時を毎週お取りしておきます)
水曜日19:30、木曜日18:30、空きました。お問い合わせはお早めに!
リアルタイム最新情報は
こちらでお問い合わせください。

中村 浩


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クリスマス レパートリー①


SantaClaus is Comim'to town-poster

急に寒くなって来ましたね!
体調を崩したりしていませんか。

あっと言う間にもうすぐクリスマス、そんな季節になりました。
クリスマスに音楽のプレゼントなんていかがですか?

クリスマスレパートリー第一弾です。
"Santa Claus is comin' to town"

ちょっとジャズ風大人なアレンジになっています。

「こんな難しいアレンジ弾けないわ」と思ってます?

実はそんなに難しくありません。

世に出てるジャズクリスマス曲集は音数やジャンプが多くて大変なものが多いですが
そんなに困難なことしなくてもちゃんと大人の雰囲気の演奏は出来ます。
演奏の動画を見たり、講師の模範演奏を間近で見ると楽に習得できます。

遠回りせずに楽しくジャズやポップスピアノを学んでください。

体験レッスンいつでも受け付けています。

中村 浩
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テーマのない練習はあまり意味がありません



仕事に家事に遊びに忙しい中、ピアノを習っている皆さん。
きっとこう思ったことあるんじゃないですか?
「あ、ピアノ練習しなきゃ!」

ピアノは苦行ではありませんよ。
ピアノを始めた頃のワクワクを思い出してください。

「全然上手くならない」とか
「指が短いから」とか
「結局、才能ないんじゃない?」とか

自分を傷つけるような事ばっかり考えずに
楽しいと思える練習、曲を優先的にやってください。

ピアノに向かう時は
「よーし、やっと練習出来る。楽しむぞー!」
と声に出してポジティブな気持ちに切り替えて下さい。

その気持ちにしてくれる大事なアイテムは
もう少しで弾けそうな、あなたにとってちょっとだけ難しい楽譜です。
弾けた時の達成感は最高です!
テーマのない練習はあまり意味がありません。

でも、どうしても練習する気になれない時は?

そうです。無理しないでお休みです!

中村 浩



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プレーヤーとミュージシャン


わたしはプレーヤーとミュージシャンには違いがあると思っています。

プレイヤーは演奏するために指示や楽譜が必要です。演奏するために完全な楽譜を必要とするピアニストです。

ミュージシャンはプレイヤーであり即興演奏家です。想像力を持ち、曲をアレンジし、自発的に好きなスタイルで演奏することができます。

どちらが良いとか優れているとか言うつもりはありません。

ほとんどのピアニストはプレイヤーです。

ピアニストは優れた楽譜を丁寧に弾きこなし表現することに無上の悦びを感じる人たちです。その気持ちこそが世界中多くのピアニストが毎日練習に向かわせるモチベーションになっています。

ただ、読譜力、表現力に加え、即興力、想像力に満ちたプレイヤーになればもっと楽しいのではないかと提言したいと思うのです。
その手段として
Play by Earの習得をお勧めしています。


Play by Ear は耳コピ、リードシート、またはコードチャートから即興で任意の曲を演奏する能力を表す用語です。リードシートとはメロディとコードが書かれたシンプルなメモのような楽譜のことです。)

モーツァルトからジャスティン・ビーバー、さらには辻井伸行さん、世界中のあらゆる音楽家がPlay by Earで演奏しています。

次回は芸術と即興性、リードシートと楽譜についてお話しします。

中村 浩


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モーツアルトのオバケ



大好きなコミック「ピアノの森」にこんなエピソードがあります。

ピアノコンクールに出ることになった主人公のカイ君(小学生)。
課題曲はモーツアルトのK280です。
自分の番が来てピアノに向かうと、そこにはモーツアルトのオバケたちが待ち受けていました。
「さぁ君はどんなモーツアルトを聴かせてくれるんだ?つまんない演奏なら楽譜を返してもらうよ。」

カイは意地悪なモーツアルトのオバケを黙らせようと懸命に弾き始めます。
すると観客はざわめき出しました。その演奏はカイのピアノの先生(世界的著名ピアニストだった)を彷彿させる素晴らしいものだったのです。しかし、何故かモーツアルトのオバケたちは不機嫌そうです。

すると、突然カイは演奏を止めました!
観客も「このまま弾いて入ればコンクール優勝は間違いなしだったのに」と驚くばかりです。

カイはネクタイを解き放ち、靴を脱ぎ飛ばし「やめた、こんなの自分じゃない。オレのモーツアルトを弾いてやる!」とアタマから弾き始めます。それは貧乏だったカイが森に捨てられたピアノで遊びながら身に付けた独自のスタイルです。

観客はすぐに魅了され、興奮し、弾き終わると総立ちでスタンディングオベーションを送りました。
モーツアルトのオバケたちは笑顔で消えていきます。

しかし、カイはコンクールの上位には入れませんでした。テンポや強弱など楽譜を無視した演奏だったため「あれを評価したら他の子に示しがつかない。」という理由でした。

先生はカイを世界に連れ出すことを決心します。

僕はこのエピソードが大好きです!
あなたはどう思います?

中村 浩

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楽典って?

楽典

「楽典」は『Musical Grammar』の日本語翻訳版のことです。
多くの日本人が「楽典」で理論を学んだと思います。私もその1人です。

日本人である私たちには日本語で書かれている「楽典」が便利であったことは間違いありません。
しかし指導する側になった今、多くの不満を持っています。

C
メジャーとハ長は同じ意味ですが、「楽典」で勉強をされた方はハ長の言い方に馴染んでいます。

でもハ長調よりもCメジャーで覚えた方がはるかに得です。
何故ならCメジャーというコードはあってもハ長というコードはありません。

また、あなたが外国のプレイヤーやボーカルと一緒に演奏する時「この曲はへ長調で」と言っても絶対理解してもらえません。

「楽典」では、調号も音符も臨時記号も反復記号も全部日本語に置き換えられています。

どうしてこんな翻訳をしたのでしょう。戦時中の英語禁止を思い出します。それによって不利益を被った学習者こそえらい迷惑です。また一から覚え直しです。

海外のカリキュラムやテキストでも勉強したい、色んな国のプレイヤーと演奏してみたい。演奏を動画サイトやSNSで世界に向けて発信したいと考えている人はドンドン増えています。外国の方とのやりとりは英語が基本言語です。

日本の楽典の国際化が必要と考えています。

まぁ、コンテンポラリーな音楽を演っている人達は「楽典」なんか見ないでしょうけど

中村
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新郎のサプライズ



若いイケメン男性がわたしの教室を訪れたのは年明けたばかりの寒い日でした。

「この春に結婚がするんですが、披露宴でサプライズ演奏をしたい。」というご要望。

小さなころにほんの少しピアノを習ったことがあったそうですが、譜面もほとんど読めずほぼほぼ初心者といっていい様子です。

サプライズということは当然自宅などで練習はできません。
週一回40分ほどの練習で本番まで45ヶ月、選んだ曲も決して簡単とは言えない中級者用の曲。
しかも慌ただしい晴れの日の緊張感ハンパない場での演奏。

「簡単な事ではないと思いますが、やる気があれば可能です。」とお答えして

挑戦が始まりました。

仕事が大変忙しく、予定していたレッスン日をちょくちょく変更しながらも練習は順調に進み、ついに最後のレッスン日(結婚式前日)にはミスなしに最後まで弾けるようになりました。

最後に本番を成功させる12アドバイスを終えると、もうわたしにできる事はありません。
あとはうまくいくように祈るだけです。

どうだったのか気にしていたら、結婚式当日夜に新郎からメッセージが届き、動画も添付されてます。

ハラハラしながら再生すると、
立派に最後まで弾ききっていましたよ!!

本人のコメントによると、直前に両親への花束贈呈があり号泣しての即演奏だったので途中からアタマが真っ白になってしまったとのこと。
いやいや全然問題ない素晴らしい演奏で大喝采を浴びていました。

幸せそうな言葉や感謝のコメントが幾つか送られてきたあと

「ピアノって本当にイイすね!」

この言葉が聞きたかったのよ。
大変だったけど、引き受けてよかったと思いました。

中村
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ドレミファの不思議


♫ドレミファソラシド

と聞くと私たちは自然とあの音階を思い浮かべます。

どうしてなんでしょう?

「え、当たり前じゃん」
と答える人は多いと思います。

でも話はそう単純ではないんです。

♫ドレミファソラシドは
全音→全音→半音→全音→全音→全音→半音の関係になっています。

この時点で「あら、そうなの?ふーん」という方も多いかと思います。

「で、半音って何なの?」「何で全音って半音二つ分なの?」
いろんな質問で頭が一杯になると思います。

そもそも「ド」から「高いド」までの1オクターブが何故12半音で出来ているのか

基本的には倍音の関係で素数やら何やらの数学的根拠に基づいているらしいのですが、1オクターブって本当に12で割り切れているの
ま、細かい(細かくはないけど)ことはさておき、
何故「ドレミ」は明るく感じられ「ドレ♭ミ」は暗く感じるのか、そこは数学的問題じゃないでしょ、と思いますよね。

何故こんな話をしているかというと、
コード進行やらアレンジを教える時にはこの説明から始めないと進まないんです。
長らくピアノを弾いてこられた方でも「ドレミファソラシド」のメジャーとマイナーのスケールの説明をすると
「え、そうだったんですね!初めて知りました。」
とおっしゃる方が少なくありません。
言葉を代えると「当たり前すぎて考えもしなかったけど改めて考えてみると不思議ね」という感じだと思います。

実際に音にして聞かせると、
「な〜るほど!」と納得されるんですけど、理論的に説明するのは簡単ではないんです。

ただピアノの鍵盤の並びを考えた人は偉いなぁと思いますね。
C
メジャー(ハ長調)は全部白鍵で弾けるし、黒鍵はペンタトニックスケールになっていて楽しいし。

次はペンタトニックと「猫踏んじゃった」の話をしたいと思いまーす。

中村


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そんなに欲張らなくても。


大勢の人に届く演奏が出来たなら
その人は人気者になるでしょう。

でも本当はそんなに欲張らなくてもいいと思うんです。

ただ一度の人生に

ただ一人に届く演奏が出来たなら

それさえ叶わなくても、自分が幸せになれる曲が弾けたなら

それは尊いと思います。讃えたいと思います。

ちょっとでも力になれたらと思います。


中村


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「音楽は戻らない、前に進むだけ」

「音楽は戻らない、前に進むだけ」

今人気のドラマ中のセリフです。

このドラマの役の人が言おうとした意味は他にあるのかも知れませんが、

僕はこの言葉、まさにその通りだと思いました。

音楽は弾き始めたら最後、どんな演奏になろうとも(苦笑)最後まで弾き終わらなければなりません。自分を信じて多少の失敗にクヨクヨせず進むしかないのです。

とくにソロピアニストにとって覚悟のいる難儀なことには間違いありませんが、
そこには、楽しさ、厳しさ、喜び、悲嘆、感動、などの全てがあり、弾き終わった時の快感(感慨)もひとしおです。

ちゃんと準備をし、努力した分だけ演奏に表れます。シビアな世界ですね。

でも、何もかもが便利になり、努力や精進がダサいと言われる今の時代に、
簡単には手に入らないけれど、少しずつ努力が報われ向上していると感じられる
「自分だけの大事なもの」
「大変だけど、他に掛け替えのないもの」
を持っている人は、幸せなのではないかと思ったりします。

中村
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宇多田ヒカルさん「私の曲は無料で授業に使って」



JASRAC
が音楽教室から著作権料を徴収する方針を表明、
それを受けて宇多田ヒカルさんがJASRACの方針に反対するツイートをされました。
学校の授業では「著作権なんか気にしないで無料で使って欲しい」と。

涙が出るほど嬉しいコメントです!!
ほとんどの音楽教室、音楽講師の利益率は本当に低いです。
それでも辞めないのは音楽に対する愛情と、これからの音楽家に伝えたいことがあるからです。

正直言うと、音楽教室の授業料はもっと高額でなければいけないと常々感じていますが、
それほど余裕のない中で音楽の勉強にお金を使ってくれる気持ちはとても嬉しくて
本当に痛し痒しです。

もちろん市販の楽譜をコピーして教材に、と言うのは僕も反対です。
でもポピュラーピアノ教室が、ポピュラー曲を教材とすることが難しくなっては全く魅力のないレッスンになってしまいます。

JASRAC
は日本のポピュラー音楽の衰退の責任をどう感じているのでしょうか?

中村



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