楽典って?

楽典

「楽典」は『Musical Grammar』の日本語翻訳版のことです。
多くの日本人が「楽典」で理論を学んだと思います。私もその1人です。

日本人である私たちには日本語で書かれている楽典が便利であったことは間違いありません。
しかし指導する側になった今、多くの不満を持っています。

C
メジャーとハ長調は同じ意味ですが、「楽典」で勉強をされた方はハ長調の言い方に馴染んでいます。

でもハ長調よりもCメジャーで覚えた方がはるかに得です。
何故ならCメジャーというコードはあってもハ長というコードはありません。

また、あなたが外国のプレイヤーやボーカルと一緒に演奏する時「この曲はへ長調で。」と言っても絶対理解してもらえません。

「楽典」では調号も音符も臨時記号も反復記号も全部日本語に置き換えられています。

どうしてこんな翻訳をしたのでしょう。戦時中の英語禁止を思い出します。それによって不利益を被った学習者こそえらい迷惑です。また一から覚え直しです。

海外のカリキュラムやテキストでも勉強したい、色んな国のプレイヤーと演奏してみたい。演奏を動画サイトで世界に向けて発信したいと考えている人はドンドン増えています。

日本の楽典の国際化が必要と考えています。

まぁ、コンテンポラリーな音楽を演っている人達は「楽典」なんか見ないでしょうけど

中村
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新郎のサプライズ



若いイケメン男性がわたしの教室を訪れたのは年明けたばかりの寒い日でした。

「この春に結婚がするんですが、披露宴でサプライズ演奏をしたい。」というご要望。

小さなころにほんの少しピアノを習ったことがあったそうですが、譜面もほとんど読めずほぼほぼ初心者といっていい様子です。

サプライズということは当然自宅などで練習はできません。
週一回40分ほどの練習で本番まで45ヶ月、選んだ曲も決して簡単とは言えない中級者用の曲。
しかも慌ただしい晴れの日の緊張感ハンパない場での演奏。

「簡単な事ではないと思いますが、やる気があれば可能です。」とお答えして

挑戦が始まりました。

仕事が大変忙しく、予定していたレッスン日をちょくちょく変更しながらも練習は順調に進み、ついに最後のレッスン日(結婚式前日)にはミスなしに最後まで弾けるようになりました。

最後に本番を成功させる12アドバイスを終えると、もうわたしにできる事はありません。
あとはうまくいくように祈るだけです。

どうだったのか気にしていたら、結婚式当日夜に新郎からメッセージが届き、動画も添付されてます。

ハラハラしながら再生すると、
立派に最後まで弾ききっていましたよ!!

本人のコメントによると、直前に両親への花束贈呈があり号泣しての即演奏だったので途中からアタマが真っ白になってしまったとのこと。
いやいや全然問題ない素晴らしい演奏で大喝采を浴びていました。

幸せそうな言葉や感謝のコメントが幾つか送られてきたあと

「ピアノって本当にイイすね!」

この言葉が聞きたかったのよ。
大変だったけど、引き受けてよかったと思いました。

中村
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ドレミファの不思議


♫ドレミファソラシド

と聞くと私たちは自然とあの音階を思い浮かべます。

どうしてなんでしょう?

「え、当たり前じゃん」
と答える人は多いと思います。

でも話はそう単純ではないんです。

♫ドレミファソラシドは
全音→全音→半音→全音→全音→全音→半音の関係になっています。

この時点で「あら、そうなの?ふーん」という方も多いかと思います。

「で、半音って何なの?」「何で全音って半音二つ分なの?」
いろんな質問で頭が一杯になると思います。

そもそも「ド」から「高いド」までの1オクターブが何故12半音で出来ているのか

基本的には倍音の関係で素数やら何やらの数学的根拠に基づいているらしいのですが、1オクターブって本当に12で割り切れているの
ま、細かい(細かくはないけど)ことはさておき、
何故「ドレミ」は明るく感じられ「ドレ♭ミ」は暗く感じるのか、そこは数学的問題じゃないでしょ、と思いますよね。

何故こんな話をしているかというと、
コード進行やらアレンジを教える時にはこの説明から始めないと進まないんです。
長らくピアノを弾いてこられた方でも「ドレミファソラシド」のメジャーとマイナーのスケールの説明をすると
「え、そうだったんですね!初めて知りました。」
とおっしゃる方が少なくありません。
言葉を代えると「当たり前すぎて考えもしなかったけど改めて考えてみると不思議ね」という感じだと思います。

実際に音にして聞かせると、
「な〜るほど!」と納得されるんですけど、理論的に説明するのは簡単ではないんです。

ただピアノの鍵盤の並びを考えた人は偉いなぁと思いますね。
C
メジャー(ハ長調)は全部白鍵で弾けるし、黒鍵はペンタトニックスケールになっていて楽しいし。

次はペンタトニックと「猫踏んじゃった」の話をしたいと思いまーす。

中村


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そんなに欲張らなくても。


大勢の人に届く演奏が出来たなら
その人は人気者になるでしょう。

でも本当はそんなに欲張らなくてもいいと思うんです。

ただ一度の人生に

ただ一人に届く演奏が出来たなら

それさえ叶わなくても、自分が幸せになれる曲が弾けたなら

それは尊いと思います。讃えたいと思います。

ちょっとでも力になれたらと思います。


中村


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「音楽は戻らない、前に進むだけ」

「音楽は戻らない、前に進むだけ」

今人気のドラマ中のセリフです。

このドラマの役の人が言おうとした意味は他にあるのかも知れませんが、

僕はこの言葉、まさにその通りだと思いました。

音楽は弾き始めたら最後、どんな演奏になろうとも(苦笑)最後まで弾き終わらなければなりません。自分を信じて多少の失敗にクヨクヨせず進むしかないのです。

とくにソロピアニストにとって覚悟のいる難儀なことには間違いありませんが、
そこには、楽しさ、厳しさ、喜び、悲嘆、感動、などの全てがあり、弾き終わった時の快感(感慨)もひとしおです。

ちゃんと準備をし、努力した分だけ演奏に表れます。シビアな世界ですね。

でも、何もかもが便利になり、努力や精進がダサいと言われる今の時代に、
簡単には手に入らないけれど、少しずつ努力が報われ向上していると感じられる
「自分だけの大事なもの」
「大変だけど、他に掛け替えのないもの」
を持っている人は、幸せなのではないかと思ったりします。

中村
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宇多田ヒカルさん「私の曲は無料で授業に使って」



JASRAC
が音楽教室から著作権料を徴収する方針を表明、
それを受けて宇多田ヒカルさんがJASRACの方針に反対するツイートをされました。
学校の授業では「著作権なんか気にしないで無料で使って欲しい」と。

涙が出るほど嬉しいコメントです!!
ほとんどの音楽教室、音楽講師の利益率は本当に低いです。
それでも辞めないのは音楽に対する愛情と、これからの音楽家に伝えたいことがあるからです。

正直言うと、音楽教室の授業料はもっと高額でなければいけないと常々感じていますが、
それほど余裕のない中で音楽の勉強にお金を使ってくれる気持ちはとても嬉しくて
本当に痛し痒しです。

もちろん市販の楽譜をコピーして教材に、と言うのは僕も反対です。
でもポピュラーピアノ教室が、ポピュラー曲を教材とすることが難しくなっては全く魅力のないレッスンになってしまいます。

JASRAC
は日本のポピュラー音楽の衰退の責任をどう感じているのでしょうか?

中村



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